直行表を用いた実験計画法では、実験要因(独立変数)の効果を効率的に調査します。特に、「交絡する主効果と2因子交互作用の組み合わせ」と「交絡する2因子相互作用同士の組み合わせ」について説明します。
- 交絡する主効果と2因子交互作用の組み合わせ:
- この場合、実験要因の主効果(個々の要因の効果)と、それらの要因のペア間で生じる交互作用(2因子交互作用)が同じ実験条件で混在(交絡)しています。
- 例えば、要因Aと要因Bがあり、それぞれの主効果とAB間の交互作用を調べたい場合、直行表を使って実験計画を立てると、あるレベルの組み合わせではABの交互作用がAまたはBの主効果と交絡してしまう可能性があります。
- このような交絡は、実験の規模を小さく保ちつつ多くの要因を調査する際に発生しやすく、解析時に注意が必要です。
- 交絡する2因子相互作用同士の組み合わせ:
- ここでは、異なる2因子間の交互作用が互いに交絡しています。
- 例えば、要因AとBの交互作用が要因CとDの交互作用と交絡する場合がこれに該当します。
- このような交絡は、限られた実験回数で多数の交互作用を評価しようとするときに生じます。
- この場合も、どの交互作用が実際の結果に影響を与えているかを正確に識別するのが困難になる可能性があります。
これらの交絡問題を解決するためには、実験計画を慎重に設計するか、より多くの実験を行う必要があります。また、統計的な手法を用いて交絡効果を分離し、分析することも一つのアプローチです。