今回は仮想通貨とNFTの違いを技術的な視点から深堀していき、NFTを実装するための技術仕様についてまとめたいと思います。

仮想通貨とNFT

仮想通貨とNFTの違いについてご存知でしょうか?

サービスや用途の違いは説明できても、どのような仕組みで実現させれているか技術的な視点で説明できる方は少ないかと思います。

それぞれ代替性トークン、非代替性トークンと呼ばれており、まずはこの2つの違いについて解説していきます。

仮想通貨→代替性トークン

仮想通貨と聞いて、ビットコインやイーサムリアルを思い浮かべる方が多いかと思います。

これらの仮想通貨はその量を10ビットコインや100イーサムリアルなど単位で数えることができ、ユーザの間でやりとりできることが特徴で、これらの特徴を完備したトークンを”代替性トークン”と呼ばれます。

NFT→非代替性トークン

ゲーム内で売買できるアイテムやデジタルアートなどは唯一性・保有者を証明する必要があり、その場合はNFTの仕組みが使用されます。

このようにNFTは”代替不可能なデジタルデータ”の作成を目的としており、この特徴を完備したトークンを”非代替性トークン”と呼びます。

技術仕様からみるトークンの違い

それでは、代替性トークンと非代替性トークンはそれぞれどのような技術仕様で定義され、実装されているのでしょうか?

イーサムリアルを例に深掘りしていきたいと思います。

イーサムリアルと技術仕様(ERC)

イーサムリアルの説明はWikipediaに譲るとして、イーサムリアルのプラットフォーム上で代替性トークンと非代替性トークンはどのように区別して扱われているのでしょうか?

イーサムリアルではイーサリアムコメント要求(ERC : Ethereum Request for Comments)と呼ばれるトークンを発行するための規格が定義されています。

開発者はビジネスニーズに応じて適切なERCを選択し、イーサムリアルプラットフォームで動作するアプリケーション(以下DApp, 分散型アプリケーション)を実装する必要があります。

代替性トークンはERC-20, と非代替性トークンはERC-721で定義されており、それぞれの特徴を簡単な表でまとめると下記となります。